【仙台市】社会人経験者採用「教養試験」の出題内容

2023年に実施された仙台市「社会人経験者」採用試験教養試験の出題内容を掲載します。

1.教養試験の出題内訳

40問が出題され、すべて必須解答

【出題の内訳】

1~9問目:社会科学

10~19問目:時事問題

20~24問目:文章理解(現代文)

25~28問目:文章理解(英文)

29~31問目:判断推理

32~34問目:空間把握

35~37問目:数的推理

38~40問目:資料解釈

2.具体的な出題内容

全40問の出題内容について、複数の受験生からの情報に基づき記載します。
選択肢の内容などが一部不明な問題もございますので、あくまでも出題内容の概要把握のためにご活用ください。

1問目:日本の勤労者の権利

勤労者の権利に関して、以下のような選択肢であった。

  • 国民にはストライキ権が保障されている
  • 憲法上、国家は国民の雇用を保障しなければならない
  • 労働時間の上限は労働基準法に記載されている
  • 労働基本権は、国家に直接請求するものである
  • 労働基本権は私人間では直接適用されない

2問目:議院内閣制と大統領制

以下の文章から正しいAとBの組合せを選択する問題であった。

  • 行政府が議会に責任を負うのは「A議院内閣制」「B大統領制」
  • 権力分立がより徹底されているのは「A議院内閣制」「B大統領制」
  • 大統領の権限が儀礼的(名目的)であるのは「Aフランス」「Bドイツ」

3問目:日本の地方自治

地方自治に関して、以下のような選択肢であった。

  • 情報公開請求は具体的に制度が整備されていないと国や地方自治体に請求できない
  • 地方交付税は各自治体の財政需要や財政状況に関わらず全国の自治体に交付される
  • 首長は議会への解散権を持たず、議会は首長に対し不信任決議をすることができない
  • 地方自治体における住民投票には法的拘束力がある
  • 首長は直接選挙で選ばれる

4)憲法の概念

憲法に関して、以下のような選択肢であった。

  • 大日本帝国憲法は君主の定める欽定憲法であり、大日本帝国憲法を改正して制定された日本国憲法もまた欽定憲法である
  • 通常より改正が難しい憲法を硬性憲法といい、通常の法律の改正手続と同じ手続で改正できる憲法を軟性憲法という
  • 憲法について、成分かどうかを問わず、人権や国家の仕組みについて規定しているものは形式的意味で憲法である
  • 日本国憲法は社会契約説に基づき制定された

5問目:表現の自由

表現の自由に関して、以下のような選択肢であった。

  • NHKの受信料を支払うことは違憲である
  • プロバイダー責任制限法において、プライバシーを侵害された者は侵害した者の個人情報の開示請求をすることができる
  • アクセス権は憲法を根拠として直接保障されている

6問目:労働需要曲線と労働供給曲線

2つの曲線が描かれた図表から、賃金が上がるための2つの条件を選択する問題であった

7問目:余剰を最大化する消費者行動

消費者余剰の最大化に関する出題であった

8問目:日本の消費税・所得税・法人税

以下の文章から正しいAとBの組合せを選択する問題であった。

  • 消費税は「A間接税」「B直接税」
  • 垂直的公正の観点から、所得の多い者により税金を課すのは「A消費税」「B所得税」
  • 法人税は所得税・消費税に比べて税収に占める割合が「A高い」「B低い」

9問目:経済成長の要因

選択肢の中から、経済成長につながる要因の組合せを選択する問題であった(情報があった2つの選択肢を以下に記載)。

  • 人的資本を高めると経済成長を促すことができる
  • 特許により技術を守ることで、技術革新を促し、経済が活性化する

10問目:2010年以降の日本銀行の金融政策について

日本銀行の金融政策について、正しい選択肢を選ぶ問題であった。

  • マイナス金利政策は、~を目的に実施した
  • インフレターゲットで2パーセントを達成したので、日本銀行は金融引き締めを行った。

11問目:日本の近年の子どもと子育ての状況について

以下のような選択肢であった。

  • 日本の現在の出生数は50万未満である
  • 核家族化が進展し、3世代家族と比べてその数は3倍である
  • 家事労働の夫婦の割合
  • 幼保無償化によって保育施設の無償化が開始されたが、認定こども園と幼稚園は無償化の対象外である
  • 男性の育児休業取得率は10%台である

12問目:2022年の韓国・アメリカ・イギリスの政治の動きについて

以下の文章から正しいAとBの組合せを選択する問題であった。

  • 韓国の尹大統領は北朝鮮に対してアメリカと協力し「A融和的」「B厳格的」な対応をとる
  • アメリカの上院下院の議席数について下院で議席数が多かったのは「A共和党」「B民主党」
  • イギリス財政政策で失敗して退陣したのは「Aトラス氏」「Bスナク氏」

13問目:日本の年金政策

以下のような選択肢であった。

  • マクロ経済スライドとは、~なことである
  • 基礎年金は老齢基礎年金と障害基礎年金の2種類である
  • iDeCoの掛け金額は加入者が決めることはできず、一律で決まっている

14問目:日本の最低賃金

以下のような選択肢であった。

  • フリーランスの業務委託契約の報酬は最低賃金の対象となる
  • 特定最低賃金とは、~である
  • 最低賃金制度は市町村単位で決められている
  • 派遣労働者の最低賃金は派遣先の金額が適用になる

15問目:日本の自然災害への取組

以下のような選択肢であった。

  • ハザードマップは市町村のHPで公開されている
  • 日本の活火山は、阿蘇山・桜島・浅間山の3つである
  •  ※災害時の帰宅困難者の取り扱いに関する内容であった
  •  ※災害時被災した自治体に公務員を派遣できる制度に関する内容であった

16問目:日本のデジタル化の現状

以下のような選択肢であった。

  • 光ファイバーの普及率は○○%である
  • デジタル庁が発足し、オンライン選挙が実施予定である
  • キャッシュレス決済の普及率は○○%である
  • マイナンバーカードの普及率は○○%である
  • 日本とアメリカでDX化が進んでいるのは日本である

17問目:日本のコロナの現状と対策について

以下のような選択肢であった。

  • 日本の感染者人口はアメリカ、イギリス等の先進国に比べて多い
  • 日本のワクチン接種率はアメリカ、イギリス等に比べて多い

18問目:世界の人口

以下のような選択肢であった。

  • 2020年代後半に80億人を超える
  • 日本の人口密度は韓国やシンガポールより高い
  • 2010年代にインドの人口が中国を抜いた
  • 2010年代アフリカの人口が増加し、ラテンアメリカの人口が減少した
  • 日本の65歳以上の人口はG7で最も多い

19問目:日本の介護保険制度

以下のような選択肢であった。

  • 介護保険の利用者負担は基本1割、所得に応じて2~3割となる

20問目:要旨把握(A4半ページ分)

現代文の要旨把握の問題であり、問題文の文章量はA4用紙の半分程度だった

21問目:要旨把握

現代文の要旨把握の問題であり、問題文の文章量はA4用紙の半分程度だった

22問目:下線部把握

現代文の要旨把握の問題であり、問題文の文章量はA4用紙の半分程度だった

23問目:穴埋め問題

現代文にある空欄にあてはまる接続詞を選択する問題であった

24問目:要旨把握

現代文の要旨把握の問題であり、問題文の文章量はA4用紙の半分程度だった

25問目~28問目:英文問題

25~28問目は、英文の要旨把握問題であり、レベルとしては英検準一級レベルくらいであった。また、各問のボリュームとしては、60~110単語くらいであった。

29問目:順序関係

5つの選択肢から1つを加えると順序が確定するものを選ぶという問題であった。

30問目:位置関係

7人で円卓に座ったときの正しい位置関係を判断する問題であった

31問目:対応関係

5人のメンバーが、3種類のお菓子から1つ、2種類の飲み物から1つ選んだときの、各メンバーのお菓子と飲み物の正しい組み合わせを選ぶ問題であった

32問目:立体図形

4つの立体を組み合わせると1つの直方体になる場合において、3つの立体には接する面が指定されているときに、4つ目の立体として正しいものを選ぶ問題であった

33問目:軌跡

図形があり、それが1回転したときの点の軌跡を選ぶ問題であった

34問目:平面図形の面積

図形の中での指定部分の面積を求める問題であった

35問目:トランプの合計点数

「AとBでジャンケンし、勝ったら1枚のカードを山から取る。5枚時点でAはBより+5点だった。7枚時点でAは+10点だった。Bの最初に取ったカードの点数は?」といった問題であった
 ※再現内容の数値などには不正確な部分がある可能性もあるため、あくまで出題内容の雰囲気を把握するための参考情報としてご活用ください

36問目:比の問題

「AとBとCの3人でレストランへ行ったが、予定より食べ過ぎた。予定ではA:B:Cで2:2:1支払うことになっていたが、追加分はA:Bで2:1支払った。このときAの負担は4200円だった。Cはいくら支払ったか」といった問題であった

37問目:年齢問題

「AとBの年齢の合計がCの6倍、AとBの平均年齢はCと同じ、5年後のBの年齢はCと同じ」といった条件から正しい回答を導く問題であった

38問目:表

5年分の輸出入額について、相手国との比率が書かれた表であった

39問目:横棒グラフ

横棒グラフを使った問題であった

40問目:縦棒グラフと折れ線グラフ

ある国の医療費・年金・その他福祉の金額が5年分棒グラフになっており、折れ線グラフは国民の負担額であった