
横浜市職員に転職するには何から始めればいい?

「社会人採用」ってどんな試験?
この記事では、横浜市職員(社会人採用)への転職に役立つ情報をまとめています。
この記事を読むことで、
- 横浜市社会人採用の全体像
- 1次試験から最終合格までの流れ
- 受験に当たっての注意点
を効率的に把握することができます。
記事のボリュームが多くなっておりますが、試験対策のスタートは「全体像の把握」ですので、ぜひ最後までお読みください。
記事監修 奥田 恭央
OKUDA YASUO
公務員試験「社会人採用」専門予備校Gravity代表
元公務員!社会人採用試験のプロ講師!
高校生のときに国家公務員試験を受験し、海上保安庁に入庁。大学への進学のため、海上保安庁を退職。大学卒業後は、内閣官房・武蔵村山市役所・中野区役所での勤務を経て、公務員試験予備校最大手の TAC 講師となる。TAC では論文や面接指導のスペシャリストとして、全国への配信講義や全国模試の模範答案作成などを担当。「本当に役立つ本物の指導を提供したい」という思いを掲げ Gravity を設立。
著書:『公務員試験 社会人採用 完全攻略テキスト』翔泳社

目次(クリックでジャンプします)
採用区分・受験資格
横浜市社会人採用は、春に実施される「社会人採用試験【春実施枠】」と、秋頃に実施される「社会人採用試験(通称「秋試験」)」の2種類があります。
両方を受験することはできませんので、まず以下の比較表で、自分がどちらを受けるべきかを確認しましょう。
| ◆比較表◆ | 春実施枠 | 秋試験 |
| 申込時期 | 3月 | 8月 |
| 募集職種 | 事務・土木・建築・機械・電気など | 事務・社会福祉・土木・建築・心理・デジタルなど |
| 年齢要件 | 31〜62歳 | 30~62歳 |
| 採用予定日(事務) | 10月1日 | 4月1日 |
| 採用予定日(事務以外) | 4月1日 | 4月1日 |
※募集職種や年齢要件は、職種や年度によって変わることがありますので、必ず最新の発表をご確認ください。
Point
- 春と秋の併願は不可。横浜市社会人採用は年度内に1つしか申し込めない。
- 早く働き始めたい事務志望の方には春実施枠が有利(10月採用のため)
- 令和8年度(2026年度試験)から年齢制限が緩和され62歳まで受験可能になった
- 試験の内容や形式は、春・秋でほぼ同じ。このコラムの対策情報はどちらにも活用できます。
試験区分・採用予定人員・受験資格は以下のとおりです。
【春実施枠(令和8年度)】
| 試験の種類・試験区分 | 採用予定人員 |
|---|---|
| 事務 | 20名程度 |
| 機械 | 10名程度 |
| 土木・建築・電気 | 各数人 |
【秋試験(令和7年度実績)】
⚠️令和8年度秋試験の詳細は2026年8月以降に公表予定です。以下は令和7年度の参考情報です。
| 試験の種類・試験区分 | 採用予定人員 |
|---|---|
| 事務 | 20名程度 |
| 社会福祉 | 15名程度 |
| 保育士 | 15名程度 |
| 機械 | 10名程度 |
| 心理・デジタル・土木・建築・電気・造園・ 環境・保健師・学校栄養・学校事務・衛生監視員など | 各数人 |
本コラムでは、最も受験者が多い事務区分を中心に解説します。
Point
- 学歴・居住地・性別は一切問われない(年齢と職務経験のみ!)
- 会社員・自営業・アルバイト・パート・公務員等、すべて職務経験に含まれる
- 各企業・団体等で週30時間以上(休憩時間を除く。)かつ1年以上継続している勤務の経験が、通算で5年以上
- 複数社の経験を通算することが可能
- 育児・介護休業期間も、同一企業等に復職していれば通算できる
試験日程
令和8年度 春実施枠(事務)
| 申込受付 | 3月2日〜3月16日 |
| 1次試験(SPI3) | 3月18日〜3月31日 |
| 1次試験合格発表 | 4月10日 |
| 2次・3次試験(プレゼン・面接) | 4月〜5月 |
| 最終合格発表 | 5月29日 |
令和8年度 秋試験(事務)
| 申込受付 | 8月4日〜8月18日 |
| 1次試験(SPI3) | 8月21日〜9月11日 |
| 1次試験合格発表 | 10月1日 |
| 2次・3次試験(プレゼン・面接) | 10月〜11月 |
| 最終合格発表 | 12月4日 |
Point
- 申込はすべてインターネット(専用サイト)で行う
- 申込前にプレエントリーが必要(忘れずに!)
- 申込後の試験区分の変更・取り下げはできない。
- 申込みは電子申請のみ(郵送不可)となる
受験の流れ
- 【試験概要の発表】
- 募集人数や試験日程などが公表される
- 【プレエントリー】
- WEBからプレエントリーを行う
プレエントリー後、IDパスワード等の通知メールが届く
- 【申込受付】
- エントリーシートの提出を行う。提出時に証明写真が必要。
※登録したエントリーシートの内容は、申込期間終了後、閲覧不可となるため、必ず保存しておくこと
提出後、受験番号の通知が行われる
- 【1次試験(SPI3(適性検査))】
※基礎能力検査の結果で合否判定 - ・SPI3では、性格検査(約 30分) と基礎能力検査(約 35 分)が行われる。
・適性検査を受検するためには、採用試験の申込以外に、適性検査の受検申込みの手続きを行うことが必要。
- 【1次試験合格発表】
- ・「採用案内ホームページ」や「専用サイトのマイページ上」で発表される。
・1次試験は、基礎能力検査の結果により合否が決定する(性格検査の結果は面接時に参考資料として使用するのみ)。
・2次試験の試験日程も通知される。
- 【2次試験(プレゼンテーション)】
- ・事前にプレゼン資料を提出する(エントリー提出後から提出可能。PDF形式・5ページ以下)。
・2次試験では、5分以内のプレゼンと、プレゼンに対する質疑応答が行われる。
・プレゼンテーマ(過去の事例):これまでの職務経験等から培った自分の強みを、本市でどのように活かしていきたいか教えてください。
- 【2次試験合格発表】
- ・「採用案内ホームページ」や「専用サイトのマイページ上」で発表される。
・2次試験の結果は、1次試験の結果と2次試験の結果を総合して決定する。
- 【3次試験(面接)】
- ・個別面接が実施される。
- 【最終合格発表】
- ・「採用案内ホームページ」や「専用サイトのマイページ上」で発表される。
・受験生には、専用サイトで総合順位等も通知される。

横浜市は「特別な公務員試験対策は不要」とPRしており、従来の公務員試験の教養試験や論文試験は課されません。

横浜市は「超面接重視」の試験となっています。プレゼン&面接試験の対策が合格の鍵を握ります!
横浜市社会人採用の倍率(※事務職)
| 事務職 | 受験者数 | 最終合格者数 | 合格倍率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2026年度) ※春実施枠 | 450人 | 19人 | 23.7倍 |
| 令和7年度 (2025年度) ※秋試験 | 766人 | 31人 | 24.7倍 |
| 令和7年度 (2025年度) ※春実施枠 | 327人 | 33人 | 9.9倍 |
| 令和6年度 (2024年度) ※秋試験 | 732人 | 43人 | 17.0倍 |
| 令和6年度 (2024年度) ※春実施枠 | 246人 | 62人 | 4.0倍 |
| 令和5年度 (2023年度) ※秋試験 | 589人 | 57人 | 10.3倍 |
| 令和5年度 (2023年度) ※春実施枠 | 265人 | 16人 | 16.6倍 |
| 令和4年度 (2022年度) ※秋試験 | 629人 | 50人 | 12.6倍 |
※「春実施枠」は、令和5年度から実施。

横浜市社会人採用は高倍率!
合格には徹底した対策が不可欠!
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横浜市社会人採用に合格するための戦略
◇受験申込み編(⚠️内容の確認が必要⚠️)
受験の申込みはWEBで行います。
エントリーシートでは、①個人情報(氏名、住所、学歴、職歴など)の入力、②志望動機の入力、③自己PRの入力、④長所・短所の入力などが必要になります。
※申込内容は面接試験でも使用されます
※提出後は内容を修正できないため注意が必要です
エントリーシートとは?
申込みフォームでは、志望動機や自己PRなど各項目への回答を入力する必要があります。
その内容は以下のとおりです。
※各項目には文字数の指定があります。
【受験申込みフォームの質問項目】
志望動機:300字以内
自己 PR :300字以内
長所:文字数の指定なし
短所:文字数の指定なし
地域活動等:50字以内
併願状況:50字以内
Point
- 申込み時の記入内容は提出後の修正ができない
- 申込み時の記入内容(志望動機等)は面接試験の資料として使用されるため、丁寧に戦略的に作成すること!
◇1次試験編(春・秋共通)
1次試験では、「SPI3(適性検査)」が実施されます。
SPI3の対策で最も大切なのは「出題形式に慣れること」です。
民間就職でSPIを受けたことがある方は、感覚を取り戻す程度の練習で十分な場合もあります。一方で、SPIを受けたことがない方や非言語分野(計算問題)が苦手な方は、早めに対策を始めましょう。
◆おすすめの学習方法:
- 問題集を1冊購入し、全体の出題形式を把握する
- 言語・非言語それぞれの苦手分野を特定する
- 苦手分野の問題パターンを繰り返し練習する
- 本番直前にテストセンターの模擬受検を活用して感覚を確認する
1次試験の配点:
・性格検査は合否の点数化なし(面接時の参考資料として使用)
・合否を左右するのは基礎能力検査(言語・非言語)のスコア
| 検査 | 実施場所 | 内容 | 時間 |
| 性格検査 | 自宅等(オンライン) | 性格・行動特性の測定 | 約30分 |
| 基礎能力検査 | テストセンター(リアル 開場or オンライン会場) | 言語能力・非言語能力の測定 | 約35分 |
Point
- テストセンター方式なので、日時・会場は自分で予約・選択する
- 予約は申込開始後すぐに混みあうので、余裕を持って早めに予約しよう
- 基礎能力検査の結果は、2次・3次試験にも引き継がれて使用される

特に非言語(数的処理)が苦手な方は早めに着手しましょう。言語分野は比較的取り組みやすい一方で、非言語分野は解法パターンを覚えるまでに時間がかかります。
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◇2次試験(プレゼンテーション)対策編【春・秋共通】
1次試験に合格すると、いよいよ2次試験です。
横浜市社会人採用の2次試験(※事務職)は「プレゼンテーション」となっています。
資料は、事前にPDF形式(5ページ以下、2MB以下)で提出します。
試験は、その資料をもとに「個別形式(プレゼン+質疑応答)」で実施されます。
与えられたテーマについて、まずは5分以内でプレゼンし、プレゼン後は試験官からの質問に回答するスタイルです。
合格に向けたプレゼン準備のステップ:
- 職歴の棚卸し:職務経験の中から「強み」となるエピソードを洗い出す(古すぎるエピソードはNG)
- 横浜市との接続:その強みが横浜市の業務・課題にどう役立つかを考える
- 資料作成:PDFで5ページ以内にまとめる(図・グラフも活用して視覚的に分かりやすく)
- 質疑応答の準備:想定される深掘り質問への回答を準備する
過去のプレゼンテーマ
- これまでの職務経験等から培った自分の強みを、本市でどのように活かしていきたいか教えてください。
Point
- プレゼンのテーマは基本的には毎年ほぼ同じである(「自身の強み」&「横浜市での活かし方」を説明するパターン)
- 「強みを語る」だけでなく、「横浜市でどう活かすか」まで具体的に語ることが重要
- 資料提出は任意だが、提出するほうが絶対に有利。質の高い資料を準備しよう
- できるだけ新しい経験やエピソードを述べること(古くても「直近5年以内」のエピソードを中心に構成すること)
- 資料は事前提出。当日の持ち込みはできない(持ち込みは自分用のみ)

プレゼンテーション対策を徹底しよう!
プレゼンでは、伝えたいことを端的にわかりやすく述べることが重要!回答への深掘りに応えられるよう、様々な質問への準備を徹底していきましょう!
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◇3次試験(面接)対策編【春・秋共通】
2次試験に合格すると、いよいよ最終の3次試験です。
横浜市社会人採用の3次試験(※事務職)は「面接試験」です。
プレゼンに引き続き、面接でも職務経験と横浜市への志望動機が中心的なテーマになります。
面接でよく問われるテーマ:
- なぜ民間企業ではなく公務員(横浜市)なのか
- 最も苦労した経験や最も成果を挙げた経験
- 横浜市でどのような仕事をしたいか
- 横浜市で活かせる能力やスキル(自己PR)
- 横浜市の政策的な課題や対応策
なお、横浜市社会人採用の面接対策においては、市が掲げる「求められる職員像」も確認しておくことが大切です。
横浜市が掲げる「求められる職員像」は以下のとおりで、面接対策の軸になります。
「ヨコハマを愛し、市民に信頼され、自ら考え行動する職員」
この職員像に照らして、「なぜ横浜市なのか」「自分の経験をどう活かせるのか」を自分の言葉で語れるように準備しましょう。
3次試験の合否(配点)は、SPI:20点、プレゼン:30点、面接:600点の合計650点で審査されます。
面接の配点が圧倒的に大きいので、徹底して準備しましょう!
Point
- 横浜市社会人採用は「超面接重視」の試験である。徹底した対策が不可欠!
- エントリーシートの作成段階から、面接試験を見据えておくことが大切
- プレゼン内容と面接の回答に矛盾がないよう、一貫したストーリーを作ること
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まとめ
これまでに解説した内容をまとめます。
◆横浜市社会人採用は「春実施枠」と「秋試験」の2種類があり、同年度の併願は不可
◆受験の年齢制限が62歳に緩和された
◆受験には、直近7年で通算5年以上の職務経験が必要(学歴・居住地・性別は不問)
◆第1次試験はSPI3(適性検査)のみで、従来型の教養試験対策は不要
◆事務職では、1次(SPI3)→ 2次(プレゼン)→ 3次(面接)の3段階で試験が行われる
◆試験の内容・形式・配点は春・秋で同じなため、試験対策は共通でOK
◆配点の構造上、面接・プレゼンの対策が合否を決める
◆近年の横浜市社会人採用は高倍率!倍率が20倍を超えることも!
※参考:特別区の倍率は3.5倍(令和7年度・事務職)

確実な合格には、プレゼンと面接試験への万全の対策が不可欠です。
通常の面接対策だけでは、他の受験生に差をつけられません。超面接重視の横浜市社会人採用には、プラスアルファの対策が重要です。一緒に頑張っていきましょう!
横浜市社会人採用対策のご案内

【最終更新日】2026-08-18

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