Gravityの最大の特徴の一つは、講師全員が元公務員であり、かつ特別区の合格者であることです。つまり、全員が自ら希望区を選んで合格した経験があります。
そこで今回は、その希望区の選び方を講師の実例とともに整理してお伝えします。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。
奥田恭央の選び方
まず、奥田講師は
第一希望:中野区
第二希望:新宿区
第三希望:荒川区
で受験しました。
理由は通勤のしやすさが中心でした。立川など中央線沿線に居住していたため、中央線一本で通える区を重視したのです。
ただし、面接で通勤利便性だけに見えないよう、あえて杉並区を外し、「防災対策に携わりたい」という関心から荒川区も選びました。荒川区では荒川六丁目が東京都の危険度ランキングで上位(当時)とされており、災害対策の必要性に関心を持ったためです。
通勤と関心分野の両立という視点は多くの受験生に有効だといえます。
筒井夢人の選び方
筒井講師は
第一希望:新宿区
第二希望:千代田区
第三希望:足立区
でした。
基準は「親しみ・馴染みがあるか」「取組に興味がもてるか」の二点です。
新宿区は大学院時代の居住経験から土地勘があり、千代田区は書店などで日常的に通ったエリアとして愛着がありました。第三希望の足立区は、教育経済学を学んだ自身の関心と、区の教育施策の強さが一致したため選定しています。
馴染み(生活圏)+政策分野の親和性という観点がポイントです。
佐藤一平の選び方
佐藤一平講師は、民間の営業職から小学校教員を経て特別区に転職し、最難関区の一つである渋谷区に2級職で入庁しています。
希望順は渋谷区→新宿区→中野区。それぞれ「面接で話す表の理由」と「本音の裏の理由」がありました。
表の理由としては、渋谷区はICT教育の先進性、新宿区は外国籍児童が多く支援に力を入れている点、中野区は学生時代からの馴染みを挙げました。
一方の裏の理由は、いずれも「通勤が近い順」という率直なものです。とくに「5分の差で保育園のお迎えが通常保育か延長保育か変わる」という切実な事情から、通勤時間を最重視しました。
家庭事情や生活導線を理由にするのは正当で、評価にも直結する現実的な基準だとわかります。
有海美咲の選び方
有海講師は、高知市役所で市長秘書や高知県庁・経済産業省への出向を経て、特別区2級職に1位合格した実力者です。
希望順は豊島区→江東区→中野区でした。選定基準は二つで、「やりたいことが実現できるか」、そして「通勤利便性」です。
関心分野は地域資源を生かした都市ブランディングで、豊島区は「消滅可能性都市」に指定された過去を踏まえ、公園を核とした再開発など、ブランド再構築に注力している点に魅力を感じたといいます。
通勤については、電車一本で行けるか、駅から区役所までの近さなどを重視しました。
第二希望の江東区は出向時代によく走っていた(ジョギングしていた)馴染み、第三希望の中野区はよく飲みに行ったエリアで、雑多な居酒屋文化が好みという理由でした。
関心分野×生活動線×馴染みの三点でバランスを取った好例です。
希望区選びのポイント
以上の実例から導ける要点は次のとおりです。
①通勤時間・生活導線は最優先してよい
②居住・学業・活動での馴染みは立派な選定理由
③自分の関心分野と区の取組の親和性を確認する
これらはどれも面接で語りやすく、入庁後の幸福度や活躍度にも直結します。高尚な理由にこだわる必要はないので、自分の生活と関心に素直に向き合い、言語化しておきましょう。
さらに、「迷ったら中野区」という提案もしておきたいと思います。中野は個人経営の店が多く、夜の表情も含めて街の魅力が豊かだという実感が語られています。
もちろん最終判断は各自の基準次第ですが、実際に歩き、空気感を確かめる“現地リサーチ”は非常に有効です。候補区が絞れない方は、平日の電車乗り換えストレス、区役所アクセスなどを実地で確認してみてください。
希望区の選び方に正解は一つではありません。皆さまも、「通勤」「馴染み」「関心分野」の三点を軸に、ご自身の言葉で理由を組み立ててみてください!
【最終更新日】2025-09-04
⇩無料LINE登録で有益情報をGetしよう!!⇩

↓↓↓ 登録特典をプレゼント中 ↓↓↓