はじめまして。
公務員試験「社会人採用」専門予備校のGravityです。
福岡県庁(民間企業等職務経験者採用)の論文試験における過去の出題テーマを掲載しています。
効果的な論文対策を進める上では、過去問の分析や実際の演習が欠かせません。
以下の過去問を参照し、日頃の論文対策にご活用ください。
1.試験概要(試験区分:行政)
【重要】令和6年度採用試験より試験内容が変更されました!
福岡県の論文試験は一次試験と二次試験で実施されていましたが、令和6年度試験から以下のように変更になりました。
変更点(抜粋)
二次試験の論文試験を廃止し、論文試験は一次試験でのみ実施する
詳細は福岡県公式HPをご確認ください(ここをクリック)
試験時間:90分
備考:1次試験では「自身の職務経験に関する論文試験(職務経験論文)」、2次試験では「社会における一般的な課題に関する論文試験(課題式論文)」が実施される。
2.論文課題(過去の出題テーマ一覧)
▶1次試験(職務経験論文)の出題テーマ
◆2014年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「最近あなたが意欲的に取り組んだこと」と「その時期」を挙げ、その取組において、「創意工夫を行ったこと」、「得られた成果とあなたが果たした役割」、「身に付けた能力や強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かせると考えるのか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2015年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「最近あなたが意欲的に取り組んだこと」と「その時期」を挙げ、その取組において、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた成果とあなたが果たした役割」、「身に付けた能力や強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2016年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「もっとも成果を上げたと考える事例」と「その時期」を挙げ、その事例において「あなたが果たした役割」、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた評価や身に付けた能力・強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2017年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「最近あなたが意欲的に取り組んだこと」と「その時期」を挙げ、その取組において、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた成果とあなたが果たした役割」、「身に付けた能力や強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2018年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「もっとも成果を上げたと考える事例」と「その時期」を挙げ、その事例において、「あなたが果たした役割」、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた評価や能力・強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2019年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「最近あなたが意欲的に取り組んだこと」と「その時期」を挙げ、その取組において「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた成果とあなたが果たした役割」、「身に付けた能力や強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2020年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「もっとも成果を上げたと考える事例」と「その時期」を挙げ、その事例において「あなたが果たした役割」、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた評価や能力・強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
◆2021年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「最近あなたが意欲的に取り組んだこと」と「その時期」を挙げ、その取組において、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた成果とあなたが果たした役割」、「身に付けた能力や強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
※ (1)、(2)、(3)は分けて記述することとし、それぞれの記述のはじめには、必ず(1)、(2)、(3)の番号を付すこと。
◆2022年
(1)あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2)その中で、「もっとも成果を上げたと考える事例」と「その時期」を挙げ、その事例において「あなたが果たした役割」、「苦心した点や創意工夫した点」、「得られた評価や能力・強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3)(1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
※ (1)、(2)、(3)は分けて記述することとし、それぞれの記述のはじめには、必ず(1)、(2)、(3)の番号を付すこと。
◆2023年
(1) あなたのこれまでの民間企業等における職務経験を述べなさい。
(2) その中で、「もっとも成果を上げたと考える事例」と「その時期」を挙げ、その事例において「あなたが果たした役割」、「努力した点や創意工夫した点」、「得られた評価や能力・強み」などについて、具体的に述べなさい。
(3) (1)、(2)を踏まえて、あなたの職務経験、能力などを、県行政のどの分野で、どのように活かしていきたいか、県の施策を例に挙げて具体的に述べなさい。
▶2次試験(課題式論文)の出題テーマ
◆2014年
医療・介護・保育などの社会保障分野や、農業、エネルギー産業、公共事業などの分野は、民間の創意工夫が活かされにくい分野と言われてきました。このことは、これらの分野はやり方次第では、成長分野へと転換可能であり、また、良質で低コストのサービスや製品を国民に効率的に提供できる大きな余地が残された分野であることを意味しています。そこで、このような分野において、民間活力を引き出すための方策について、あなたの考えを述べなさい。
◆2015年
昨年11月に施行された「まち・ひと・しごと創生法」では、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために、国、地方ともに、まち・ひと・しごと創生に関する総合的、計画的な施策を実施することとされています。このことに基づいて、現在福岡県では、まち・ひと・しごと創生の総合戦略について検討を行っており、~(中略)~各地域が持つ特色や資源を活かした産業振興に取り組むことで「魅力ある雇用の場」をつくることを、その基本目標の1つとして掲げています。そこで、「魅力ある雇用の場」とつくるという目標を達成するために、あなたなら福岡県職員としてどのような取組を行うか、考えを述べなさい。
◆2016年
少子高齢化や人口減少が進展すると、経済活動はもとより、持続的な社会保障制度や地域コミュニティの維持などに大きな影響を与えます。そのため、人口減少に歯止めをかけ、それぞれの地域を元気にするための地方創生が重要な課題となっています。そこで、福岡県内の4地域(北九州地域、福岡地域、筑後地域、筑豊地域)のうち一つを挙げ、その地域の現状の課題を述べた上で、その課題を克服し、地方創生を実現するためには、どのような取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
◆2017年
あなたが現時点で最も重要と考える福岡県の課題1つを挙げ、そう考える理由について述べるとともに、その問題点と対応策について論じなさい。
◆2018年
これからの超高齢社会・人口減少社会において、持続的な発展を図っていくためには、高齢者が年齢にかかわりなく、それぞれの意思と能力に応じて、仕事や社会参加などの場で活躍できる新しい社会づくりに取り組むことが必要です。「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者等雇用安定法)においては、~中略~のいずれかの措置を実施することが定められています。職場における高齢者の雇用を進めるにあたって、行政はどのようなことを検討する必要があるか、あなたの考えを述べなさい。
◆2019年
人口減少の進行により、地域社会の活力低下が懸念されており、本県においても、地域の活性化のためには、交流人口や移住・定住人口の増大を図る必要があります。そこで、移住・定住を考えている人にアピールできる本県における地域の魅力を具体的に述べるとともに、福岡県に移住・定住したいと思ってもらうために必要な施策について、あなたの考えを述べなさい。
◆2020年
経済産業省が発表した2019年の家計消費支出に占めるキャッシュレス決済の比率は、過去最高の26.8%となったが、海外諸国と比較するとまだ低い状況にあります 。キャッシュレス化のメリット、デメリットを挙げた上で、あなたが普及を推進する立場にあると仮定し、なぜ普及させるべきなのか、また行政が普及のために行う取組として、どのような取組が考えられるか、あなたの考えを述べなさい。
◆2021年
( 課題1)
現在のコロナ危機を乗り越えて、安心して生活できる社会を取り戻すため、今後は感染防止対策の徹底はもちろんのこと、打撃を受けた地域経済の立て直しを進めていく必要があります。そこで、あなたが新型コロナウイルス感染症の影響を受けていると考える産業や業種を挙げ、現状認識を述べたうえで、立て直しを進めていくため、福岡県はどのような取組を行う必要があるか、あなたの考えを述べなさい。
( 課題2)
福岡県知事は、今年4月に就任し、「福岡に立地したい、移住したい、観光に訪れてみたい、福岡県産品を食べてみたい、使ってみたいと思ってもらえるような、世界から選ばれる福岡県にしていきたい」と述べています。
そこで、福岡県の現状、福岡県が持つ強みを述べたうえで、これから「世界から選ばれる福岡県」となるためには、具体的にどういった取組が必要か、あなたの考えを述べなさい。
◆2022年
( 課題1)
人口減少・少子高齢化が進む中山間地域等では、集落機能や生活サービス機能が低下し、住み慣れた地域で暮らし続けることが困難になることが危惧されています。その一方で、都市住民が農山漁村の持つ価値や魅力を再評価し、交流、移住を行う「田園回帰」と呼ばれる人の流れが起こっています。
そこで、このような地域を活性化させ、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるようにするために、行政として取り組むべきことはどのようなことがあるか、あなたの考えを述べなさい。
「中山間地域」・・・山間地及びその周辺の地域、そのほかの地理的条件が悪く、農業をするのに不利な地域
( 課題2)
人口減少に伴う国内需要の縮小や労働力の減少、アジア諸国の成長に伴う消費市場の拡大、グローバル競争の激化、デジタル化技術の進展、経営者の高齢化に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による新しい生活様式への対応等、県内中小企業を取り巻く環境は大きく変化しています。
そのような状況の中、本県では更なる中小企業の成長発展を図るため、今年3月に「第3次福岡県中小企業振興基本計画」を策定し、支援に取り組んでいるところです。
そこで、中小企業が果たしている役割を分析し、中小企業振興を行う意義を述べた上で、県内の中小企業をさらに成長させていくために、県として取り組むべきことはどのようなことがあるか、あなたの考えを述べなさい。
【参考】集団討論(二次試験で実施)の課題一覧
◆2017年
近年、平成29年7月九州北部豪雨をはじめ、各地で想定を超えた自然災害が相次いでいます。災害時には「自助」、「共助」、「公助」が互いに連携し、被害を最小限に止めることが大切であり、中でも、「自助」、すなわち「自分の命は自分で守る」ことが最も重要であると考えられています。このため、福岡県では、一般の方向けに、風水害に関する基礎知識、自助行動に関する知識、備蓄しておくべき品目、最寄りの避難所等様々な情報を提供していますが、過去の風水害にあっては、実際に自ら避難行動をとった住民の方々が少なく、「自助」の重要性が浸透していない実態もありました。そこで、住民の皆さんに必要な知識を伝え、災害に対する備えをしていただくには、どのような取組が効果的か、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
◆2018年
「イクボス」とは、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(男女を問わず経営者・管理職)のことを指します。そこで、あなたの考える理想のイクボス像について考察するとともに、そうなる上で想定される課題とその解決方法とはどのようなものか、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
◆2019年
誰もがワーク・ライフ・バランスのとれた働き方ができる社会を実現することは、国民一人ひとりが意欲を持って働きながら豊かさを実感して暮らせるようにする観点から、また社会経済の長期的安定を実現する観点から重要なことです。2019年4月には、労働者の長時間労働をなくし、年次有給休暇を取得しやすくする等により、個々の事情にあった多様なワーク・ライフ・バランスの実現を目指すとして、労働時間に関する制度の見直しが行われました。そこで、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、今後、事業者が取り組むべきこと、また福岡県が行政として取り組むべきことについて、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
◆2020年
福岡県には、いちごの「あまおう」をはじめ「元気つくし」などのお米、「福岡有明のり」など、多くの県産ブランドの農林水産物や加工品があります。そこで、県産の農林水産物や加工品について、それらの販路を拡大していくために、新型コロナウイルス感染症の影響により食品流通に変化が生じていることも踏まえ、福岡県としてどのような取組を行うべきか、グループで話し合い、一定の結論を出しなさい。
◆2021年
( 課題1)
新型コロナウイルス感染症への対応をきっかけに、給付金申請時等における行政のオンライン手続の不具合や学校のオンライン教育に必要な基盤やノウハウの不足、テレワークを進めるうえで押印手続等がその支障となるなど、あらゆる分野でデジタル化への課題が浮き彫りとなりました。
このような中、政府は、デジタル技術の活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができる社会の構築、誰一人取り残さない人に優しいデジタル化を進めることを基本方針に掲げ、令和3年5月、デジタル改革関連法を成立させ、9月にデジタル庁が発足しています。そこで、一人ひとりのニーズに合うサービスを提供するため、どのようなことがデジタル化されると良いか、また誰一人取り残さないために、どのような配慮が必要か、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
( 課題2)
「2019年国民生活基礎調査(厚生労働省)」によると、2018年(平成30年)時点における日本の子どもの貧困率は13.5%ですが、その後、新型コロナウイルスの影響により保護者が経済的に困窮し、厳しい状況に置かれている子どもがさらに増加しているおそれもあります。
福岡県は、第2期子どもの貧困対策推進計画(令和3年度~7年度)において、すべての子どもたちが生まれ育った環境に左右されず、本人の意欲と適性に応じて、教育を受け、職業に就くことで、地域社会を支える一員として活躍できることを基本目標に掲げていますが、この目標を達成するため、具体的にどのような取組を推進していくべきか、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
◆2022年
( 課題1)
誰もが人権を尊重され、社会のあらゆる分野で自分に合った生き方を選択し、個人として持つ能力を発揮することができるジェンダー平等・男女共同参画社会の実現は、活力ある地域社会を築くために重要です。
福岡県では、「福岡県男女共同参画推進条例」に基づき、福岡県男女共同参画計画を策定し、計画的、総合的に施策を進めていますが、働く場や家庭・地域等様々な場面で男女間の格差が依然として存在しています。
そこで、ジェンダー平等・男女共同参画社会の実現に向けて、現状における課題や問題点を踏まえた上で、行政としてどのような取組が必要か、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
( 課題2)
近年、「8050問題」と呼ばれる、ひきこもり状態の50代の子を80代の親が養っているような世帯が抱える問題が顕在化しており、経済難からくる生活の困窮や当事者の社会的孤立、病気や介護などによって親子共倒れになるリスクが指摘されています。
この背景には、ひきこもり状態にある人の高齢化や長期化があり、内閣府が平成30年に行った調査では、自宅に半年以上閉じこもっているひきこもり状態にある40~64歳が、全国で61万3千人いると推計されています。
この「8050問題」を解決するために、行政としてどのような取組が必要か、グループで話し合い、一定の結論をまとめなさい。
◆2023年
詳細不明
【最終更新日】2024-09-20