教養対策

教養試験対策への受験指針

公務員試験の「教養試験」は、「市販の参考書」による「独学」で十分に対策が可能で
むしろ、クオリティの低い講義を受けるくらいなら、良質な参考書で学ぶほうが圧倒的に効率的です。

例えば、最近では大学受験の分野においても、「授業をしない『武田塾』」という予備校が評判となり、全国400校舎にまで成長しています。
この武田塾では、「長時間の授業を受けるよりも参考書で学習するほうが効率的」という方針がとられています。
この「参考書での学習がベスト」という方針は、公務員の教養試験対策でもまったく同じです。さらに言えば、大学受験よりも問題が易しく覚えることが少ない公務員試験のほうが、参考書だけで十分と言えるでしょう。

一方、受験生からすると「本当に教養試験は独学で大丈夫なの?」「独学なら、どの参考書を使えばいいのか??」という疑問も出てくることと思います。

そこで、このページでは、効率的に教養対策をしたい受験生に向けて、「教養対策が独学で良い理由」と「おすすめの参考書」について述べていきます。
ぜひ、日々の教養対策にご活用ください。

パート1:教養対策が「独学」で良い5つの理由

理由1:高得点は不要!6割の得点で十分!

公務員試験は、大学受験とは異なり、満点や高得点を狙う試験ではありません特に、教養試験の場合は、6割程度(特別区の場合は4割程度)を得点すれば十分です。また、各予備校の問題集を見ると、掲載されている問題の99.9%は「過去問」であるため、市販の参考書と内容はほぼ同じです。このため、市販の参考書の過去問と解説で学習すれば十分といえます。

理由2:良い参考書が書店にある!

近年、各出版社から良質な参考書が出版されるようになってきました。実際のところ、大手予備校の生徒でも、時事対策は市販の『速攻の時事』を利用し、数的処理には「畑中敦子シリーズ」を使用するなど、予備校に通いながら市販の参考書を利用するという状況が生まれています。また、教養対策として「日本史」や「世界史」、「生物」、「化学」などを学ぶ場合には、下手な授業を聴くよりも、大学受験予備校の有名講師による参考書のほうが圧倒的に分かりやすくなっています。

理由3:予備校の講義には無駄な時間も多い

数的処理という科目を例にすると、各予備校では1問あたり15~20分程度で解説していることが多いです。場合によっては、1問に30分もかけて解説していることもあります。このときに、自分にとって問題が簡単な場合や解説を見て理解できる場合には、講義を聞いている時間が無駄となります。忙しい社会人の場合は、無駄な解説を聞いているよりも、参考書でどんどん多くの問題に触れていくほうが、圧倒的に効率的です。

理由4:教養試験のメインは「数的処理」だから

教養試験で最も出題数が多い科目が「数的処理」です。このため、各予備校の講義も「数的処理」が中心となっていますが、この数的処理において、非常に良い参考書が販売されているのです。いわゆる「畑中敦子シリーズ」です。Gravityの奥田講師や筒井講師も「畑中本」を利用し独学で合格しています。このため、あえて予備校に通わなくても、元LEC講師である畑中敦子氏の参考書を活用すれば、十分に合格ラインを突破できます。

理由5:社会人採用は問題が易しいことが多い

同じ公務員試験でも、大卒区分(地方上級)と比べて、社会人採用(経験者採用)では問題レベルが「高卒程度(初級程度)」とされていることが多いです。このため、例えば「特別区」であれば、お試しで過去問を解いてみると、1次試験通過のおよその基準である12~14点(35問中)を簡単に突破してしまう事例が数多く存在します。問題の易しさや合格ラインの低さからも、独学での対応が十分に可能です。

以上を踏まえ、ここからは、科目ごとのオススメ参考書を紹介していきます。

パート2:教養試験おすすめ参考書・問題集(科目別紹介)

1.「数的処理」のおすすめ

入門レベル

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『1週間で解き方がわかる』は、1週間ですべて終えることは困難であるが、内容自体はとても分かりやすい。また、上記の『初級ザ・ベスト』の2冊についても、高卒程度を受験する場合には強くおすすめしたい問題集である。

標準レベル

さらに得点アップを目指すなら

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数的処理は「畑中敦子」シリーズがおすすめである。長時間の講義を眺めているよりも、畑中本をどんどん演習していくほうが効率的である。なお、数的処理という科目はすぐに解けるようにはならないということは覚えておいてほしい。あせらずに【入門レベル】から丁寧に継続的に取り組むことが必要である。

2.「文章理解(現代文)」のおすすめ

参考書

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文章理解(現代文)が苦手な場合は、上記にある大学受験用の2冊の参考書を利用し、現代文の「解き方」を基礎から学ぶようにしてほしい。「急がば回れ」である。

問題集

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文章理解の問題集は、どれを使用しても構わない。大切なのは「解けたかどうか」ではなく「どれだけの時間で解けたか」である。日々の学習では、「解くスピード」にもこだわっていきたい。

3.「社会科学」のおすすめ

参考書

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『らくらく総まとめ』は、サイズも小さく要点がうまくまとめられている。社会人であれば、通勤中などに勉強しやすいだろう。社会人の場合にはすべてを暗記するのではなく、頻出テーマや覚えやすいテーマから学習するようにしてほしい。『蔭山の共通テスト政治・経済』を使用する場合には、「辞書的に」使用しながら問題を解くのがよいだろう。

問題集

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社会科学は時事的な話題も含まれるため、必ず「最新」のテキストを利用してほしい(3年前や4年前に出版されたものは古いので使用しないこと)。

4.「人文科学」のおすすめ

(1)日本史

参考書

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日本史は範囲が広いため、全部を学習しようとしないことである。まずは「金谷3部作」の「近現代史」から取り組むのがよいだろう。大学受験用の参考書であるが、解説が楽しく分かりやすい。また、「きめる!シリーズ」のほうはカラフルなレイアウトで学習しやすい。好きなほうを選ぶとよいだろう。

問題集

(2)世界史

参考書

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世界史は日本史以上にボリュームが多いため、高校生のときのように教科書の最初から順番に学ぼうとしないこと。「中国史」や「近現代史」などを「つまみ食い」するように学習してほしい。

問題集

(3)地理

参考書

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世界史や日本史に比べて、地理は覚えやすくインプットすべき量が少ない。世界史や日本史は「捨て科目」としてもいいが、地理については頻出テーマだけでも通勤電車内などの「すきま時間」で学習するようにしてほしい。

問題集

(4)思想・倫理

参考書

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思想(倫理)は、あまり多くの時間を使いたくない科目である。抽象的で理解しにくい分野であるので、深く考え込まずに「人物」と「キーワード」をマンガなどでつなげて覚えてほしい。最初の2冊を通勤時などに読むとよい。

問題集

5.「自然科学」のおすすめ

※ ここでは、あえて「数学」「物理」「化学」は取り上げていない。これらの科目を学ぶのが初めての場合、社会人がゼロから学ぶには効率が悪すぎる。
このため、以下では初学者でも学びやすい「生物」と「地学」についてのみ参考書を紹介している。

(1)生物

参考書

問題集

(2)地学

参考書

問題集

6.「時事対策」のおすすめ

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『速攻の時事』は必携である。昔からの定番であり、現在も受験生のほとんどが使用している参考書であるため、受験生は『速攻の時事』を使用するようにしてほしい。ただし、『速攻の時事』は情報の羅列で覚えにくい(読みにくい)という特徴もある。このため、Gravityでは公式LINEにおいて『速攻の時事』の解説講義を無料で公開している。講義を受けたほうがインプットが進むため、公式LINEから受講されることを推奨する。

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